全国の有名な日本の茶産地、京都、静岡。しかし、上質な煎茶や玉露の分野では絶品の品質である、福岡の「八女茶」がトップの座をつかみ続けている。昔ながらの製法や、手間暇かけた育て方で、端正に作り上げてきた成果である。中でも選りすぐった「八女伝統本玉露」は、ニューヨークで名をはせ、名だたるシェフや料理批評家にも認められる快挙となった。今、八女茶は世界へ羽ばたこうとしている。
全国の日本茶年間生産高は8万tと言われる。その中で八女茶が占める割合はなんと2%程。たった、それだけの生産高であるにもかかわらず、「全国茶品評会」において、京都、静岡を抑え、最高位といわれる農林水産大臣賞を連続16年受賞したのだ。だれも予想していない、まさしく快挙である。地道な努力と、八女茶を愛する生産者たちの賜物だといえる。
八女茶という名前が知られるまでには大変な苦労があった。まず、八女という地名が福岡であることすら、知られていなかった、ほとんどゼロに近いところからブランドにまで発展した背景には、八女市農産園芸課の並々ならぬ力添えがあった。お茶作りにかかせない、お茶の栽培指導員たちがありがたいことに多数いたことも発展の力となった。栽培の知識人をフル活用し、万人受けする「煎茶」などよりも、最高級と言われる「玉露」で売り出しをすることに力を注ぎ、生産者への指導を、徹底的に行い、とにかく世界に目を向ける、その強い想いだけを持って生産に費やしたのだ。
玉露栽培において、日光を遮断するのは必須であり、それが、甘味、旨味を最大限に増やす秘訣となる。そのための、葉を覆う材料として、通常は化学繊維で織ったネットが多くなっている中、八女の伝統本玉露は「稲わら」を使用。化学繊維と比べると、耐久性に欠け、揃えるにも手間がかかるが、あえて困難な手法をとる、何が何でも昔ながらの製法にこだわったのである。便利さ、合理性を求める現代において、ここまでこだわりを持ち、時間を惜しまず、労力を惜しまない、ひたすらに突き進む姿は忘れかけた日本の素晴らしさを彷彿とさせる。それが故の名誉であり、受賞となったのであろう。
① まずはお湯を沸騰させる
※井戸水がベストですが、水道水の場合は汲み置きしておく、またはやかん・鍋などで蓋を取った状態で5分以上沸騰させることでカルキ臭さがなくなりおいしいお茶を入れることが出来ます。
② 急須にお湯を入れる
いったんお湯を急須に入れ、湯飲みに7分目くらいになるまでお湯を入れ、急須の残りのお湯は捨てます。湯飲みのお湯はそのまま50度位になるまで冷まします。だいたい湯気が小さくなるくらいが目安です。
③ 急須に茶葉を入れる
およそ大さじ1杯・・1人分を急須に入れ、冷ました湯飲みのお湯を急須に注ぎます。
④ 2~3分待つ
これは蒸らしの時間で、この時間をかけることにより、よりおいしい玉露をいただけます。
⑤ 湯飲みに注ぐ
ゆっくりと湯飲みに注ぎ、最後の1滴まで入れきってください。
この入れ方は甘く芳醇な玉露をいただく方法です。もっと渋めが良い場合は熱めのお湯を入れたりとご自分の好きな味を探してみるのもまた、楽しみのひとつです。
たくさんの方に玉露の良さを知っていただきたいと思っております。また、その他のお茶にも違う味を楽しめる良さがたくさんあります。お茶の良さを知って生活の中に癒しや、楽しみを作ってください。
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