女神のいる八女 八女茶のおいしさは無限大
福岡県の八女市という場所で栽培されているお茶を八女茶といいます。
お茶好きにはとても有名なお茶ブランドです。
この地方には八女津姫という女神がいるという言い伝えがあり、そこから八女茶という名前がついたと言われています。
女神がいる地方で栽培されているお茶、飲んだだけで幸せになれそうなお茶です
八女茶、その名は割とよく聞かれる名前ですが、どのようなお茶なのでしょう?
八女茶は、高級玉露のブランドとしてとても有名です。
特徴として、玉露は、とろりとした口当たりの濃く深い甘みがあります。
八女茶も、甘さが引き立ち、旨味を強く感じるおいしいお茶だと評判です。
これは、栽培の方法に玉露を育てる気候が、寒暖差が激しく、湿度の高い土地で育つことにより、アミノ酸が豊富に含まれ、甘みを強く感じる味わいになります。
渋みの中にそれを以上の甘さを持っている玉露に育ちます。
また、お茶本来の香りもとても強く、お茶好きだけでなく、幅広い方に楽しんでいただけます。
味わいの前にくる香りでお茶のおいしさが際立つことは間違いなしです。
茶葉が他のお茶よりも少し細かいため、急須はより細かい目のものを選んでいただいたほうがいいのですが、茶葉が細かい分、お茶自体の色はより強く出ます。
緑色というよりは、少し水色がかったような、深く濃い目の色合いです。
このように、お茶としての見た目、香り、味、それぞれのバランスがとても良いのが、八女茶の特徴です。
高級玉露はこうして育てる
八女茶がから高級玉露が有名になった過程をご紹介します。
日本のお茶というのは12世紀の終わりから伝わりました。
栄西という禅師が中国からお茶の種を持ってきたのが始まりです。
そのお茶の種が、博多のあるお寺でお茶を植えたのが八女地方のお茶の始まりとされています。
周瑞という禅師が中国でお茶の製法学び、八女茶発祥の地とされる霊巌寺に持ち帰ったことで、八女茶が広まっていきました。
それとともに八女地方の寒暖の差の大きい環境が大変お茶の栽培に適していたことも高級玉露を育て有名にしていった理由のひとつです。
さらに、この地方は霧が発生しやすいため、日光を程よく遮ることで、玉露となる茶葉の育成が活発となります。
通常玉露というのは、新芽が育つ時に覆いをして一定期間光をさえぎって育てます。
これは被覆栽培と言われる栽培方法です。
八女地域ではこの霧によって太陽の光を適度に遮断することができるので、覆いを使うなどしなくても、自然に玉露として育つ最適な環境です。
このような環境がないところでは、収穫前に3週間ほど日光に当てない期間を作り、収穫後も玉露として作るための過程が必要となります。
普通の茶葉から、手間とコストをかけて玉露を作り出すのです。
八女茶は玉露という高級茶を栽培することができたため、高級茶としての地位を得ることができたのです。
こだわりを捨てず、コツコツと栽培をしてきた努力の結果が、おいしく気品あふれる高級玉露を作り、八女茶の名前を世界に広め守り続けてきました。
“八女茶”という名前は大正時代つけられたといわれています。
歴史としては浅いように感じますが、古くからお茶の栽培地道に続けてきており、その品質は揺るぎないものとして愛されています。