実は、福岡県にある八女は極上の玉露の産地ということをご存知でしょうか。はじまりは、1423年、明から帰国した僧・周瑞が、霊巌寺を建立し、お茶の栽培を伝えたこととされています。その後、八女茶の発展に寄与したのが、長崎県のグラバー邸の主だった、英国人トーマス・ブレーク・グラバーだったといわれています。その流れから、貿易商社を設立。一番にアメリカへ輸出したのがこの八女茶だったとのことです。
八女茶の中には最高峰とされている品種、「玉露」が有名です。
玉露は飲んだ人なら、だれしもうなりをあげるほど、格別な味が楽しめます。
最初の一口は甘く、それから、どんどん上品な旨みが広がり、遠くで渋みも感じられます。
通常に飲むお茶とは別格の味わいだと知っていただけると思います。
玉露とは
玉露とは、茶葉を摘み取る前の2週間ほど、茶畑のまわりに棚を作り、そのうえに葦簀などの自然素材や黒い化学繊維で覆いをした、被覆栽培された新芽だけを使って作られた日本茶の最高峰とされる緑茶です。
茶葉は日光を浴びると葉の中で「光合成」という働きが起こります。 日光を制限して新芽を育てることにより、アミノ酸(テアニン)からカテキンへの生成が抑えられるため、アミノ酸の含有量が高く、逆に渋みの素となるタンニンなどが少ないお茶が出来上がります。
とろりとした口当たりとふくよかな甘みとまろやかな味わい、そして特有の深みのある香りが特徴です。
濃深緑色でつやがあり、浸出した茶の色は淡金色でわずかに青みがかり、清澄なものが品質ではよいものとされています。
玉露の主な生産地は、京都府宇治市、京都府京田辺市、福岡県八女市、福岡県星野村、静岡県岡部町などがあります。
煎茶と玉露の違い
玉露と煎茶の違いは、その栽培方法にあります。
これまで説明してきたように、玉露は、摘み取り前の一定期間、茶樹に当たる直射日光を制限する方法(遮光)で栽培されているのに対し、煎茶は摘み取りまで終始露天で栽培されたお茶です。
日光を遮られた茶葉は旨味成分であるアミノ酸が豊富に含まれ、特有の味や香りを醸し出します。一方、露天栽培されて作られた煎茶は、程よい渋みと爽やかな香りですっきりとした飲み口となります。
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