とろりと甘く、コクのある『八女茶』を茶葉で楽しむ毎日。
最近、本当の意味でお茶を楽しめるようになってきました。
3年前までは、紅茶しか飲むことはなく、恥ずかしながら、緑茶は一切飲んでいませんでした。緑茶の美味しさも楽しみ方も知らず、ただ、お寿司屋さんで出てきたお茶を飲んだり、高速のインターチェンジのお茶を飲んだり、時折ペットボトルのお茶を飲む程度。正直に言えば、お茶は特に”美味しい”と思っていませんでした。
3年前、一芯庵で初めて飲ませて頂いたお茶を忘れることはできません。
「私は今までお茶を飲んだことがなかったんだ!」と衝撃を受けたからです。
以来、一芯庵でお茶を飲ませて頂くたびに味を覚えておき、お勧め頂いて購入した茶葉を家で淹れてみて一芯庵で飲んだ味と同じ味が出せない自分にいつも”なぜ?”、”なぜ?”の日々。
それから早3年。今では、随分と一芯庵で飲むお茶に近づいてきた気がします。
お茶素人だった私は、お茶=苦いと思っていましたが、美味しいお茶には苦味がなく、甘く、コクがあり、とろりとさえしていることが分かりました。
また、お茶を紅茶のように熱湯で淹れるという今思えばなんという無知。「どのお茶を買えばこんなに美味しいお茶が出ますか?」と一芯庵で尋ねて、「1,000円以上のお茶であればどれも美味しいと思います。」と言われてどっさりと1,000円以上のお茶を購入してみるも、熱湯で淹れればどれも苦く、正直全く美味しさを理解できませんでした。
次に一芯庵に行った時に状況を伝えると、次に”温度”を教えてもらいました。70度〜80度。お茶の袋にはそう書いてあるので、大体70度位にお湯を冷まして淹れましたが、一芯庵で飲む味が出ません。やがて少しずつ分かってきたのですが、八女で”この方が淹れるお茶は美味しいなぁ”と思える方の淹れ方を見ていると大きな共通点に気がついたのです。
みなさん、
お茶を淹れる温度が低い。
たっぷりと茶葉を使う。
この2点です。
袋の後ろに書いてある緑茶の淹れ方の説明書や、インターネットに書いてある緑茶の淹れ方説明書よりもずっと低い温度で、たくさんの茶葉を惜しげもなくたっぷりと使う。
これが共通点でした。
早速私も家に帰ってたっぷりの茶葉を低い温度でじっくりと出してみることに。
これです!やっと、濃厚で甘く、コクのある『八女茶』を堪能できました。
しかし、上には上がいるものです。何かが違うのでしょうねぇ、”美味しいお茶”を淹れる方を八女で二人知っていますが、同じように淹れてもまずお二人のようには味が出ません。
それでもまぁ、ここまで美味しいお茶を淹れることができるようになったのだから、御の字としましょう。
日本人として、緑茶を知れたこと、本当の緑茶の味を味わえたこと、『八女茶』という最高のお茶に出会えたことは、私と我が家のお茶概念を大きく変えることになりました。
『八女茶』と一括りにはできませんが、どのお茶屋さんも”美味しい”にこだわったお茶があります。価格帯はみなさん「1,000円以上のお茶」が美味しいと言われます。
今世界でブームとなりつつある緑茶を、その地域、地域で異なる味の違いを楽しんでみるのも私たち日本人の醍醐味ではないでしょうか。
ちなみに一芯庵は、JAふくおか八女が運営するお店ですので、八女茶初心者にはもってこいです。八女茶の農家さんのお茶が程よくブレンドされていて、味が外れにくいし、整っています。
忙しい現代、みなさんお茶を淹れる時にはティーバッグを好まれますが、深くお茶を知れば知るほど、茶葉の味わいの虜になります。一芯庵のティーバッグは、三角のテトラ型で茶葉が広がる設計になっているので、確かに他の緑茶ティーバッグより緑茶の味がよく出ますが、ぜひ一度茶葉に挑戦してみてください。
急須に茶葉で本来の淹れ方でお茶を淹れてみると、それはそれは豊かな茶の香りと濃厚でコクがあり、深みのある緑茶が楽しめます。
お茶を一服。昔むかしは、”薬”だったという緑茶。健康のためにも、リラックスするためにも、自分へのご褒美として毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。